奥県守地区の現地調査圃場

いつもGreen Days Japanの活動を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。

この度、私たちが拠点を構え活動している大切な地域である「県守(あがたもり)地区」の地権者様より、大変切実なお問い合わせをいただきました。対象となる圃場(ほじょう)は1箇所ですが、長年にわたり後継者がおらず、耕作を放棄せざるを得ないと決断されたのは、かれこれ15年も前のことだそうです。

【本プロジェクト名称】
「中山間地域による地域連携循環農業の画期的な耕作放棄地再生プロジェクト」

地域の困りごとを安心へ。15年の眠りから覚める農地

現在は冬ということもあり、一見すると草木はそれほど生い茂っていません。しかし、春を迎えると草が伸び、イノシシなどの野生動物が中に住み込んでしまうため、近隣の農家さんにも多大な迷惑をかけてしまう――。このことが集落の中で何度も問題になり、地権者様はずっと心苦しく思われていたそうです。

そんな折に私たちの活動を知ってご連絡をくださり、この放置されてしまっていた場所をGreen Days Japanで預からせていただくことが正式に決定いたしました。長年の胸のつかえが少しでも軽くなるよう、私たちが責任を持ってこの土地の再生に取り組みます。

農地中間管理機構を通じた、誠実で透明性の高い契約

今後の手続きにおいては、公的な安心を担保するため、農地中間管理機構(農地バンク)を通して正式に契約を結びます。

私たちは、地権者様との信頼関係を何よりも大切にしています。そのため、口約束ではなくしっかりと書面で契約を交わし、草刈りの回数や、その土地に合わせたご希望を丁寧にヒアリングした上で、叶えられる限りの条件を反映させていただきます。

地代(賃料)とお米の還元について

Green Days Japanでは、地代ゼロ円での引き受けはあり得ないと考えています。土地をお預かりする責任の証として、必ず賃料をお支払いいたします。

  • お米での還元: 収穫された良質なお米を地代として還元いたします(現在はマックス90キロという条件を設けています)。
  • 現状に合わせた柔軟な設定: 実際の支給量は圃場の現状(荒れ具合や条件)によって異なります。そのため、慎重に現地調査を重ね、地権者様としっかりと合意を得ながら進めてまいります。
  • 今回のスタート: 今回の奥県守地区の圃場においては、現状をふまえ、まずは「30キロ」からのスタートとして契約をさせていただきました。

歴史と自然が息づく「県守(あがたもり)地区」の魅力

ここで、私たちの活動の大切な舞台である「県守地区」についてご紹介いたします。

丹波篠山市の「県守」は、大きく分けて口県守(くちあがたもり)・中県守(なかあがたもり)・奥県守(おくあがたもり)という3つの集落から成り立っています。私たちGreen Days Japanも、篠山市内に「風深営業所」と「県守営業所」の2つの拠点を置き、地域に深く根ざした活動を行っています。

名物その1:歴史ロマン溢れる「口県守城跡・県守城跡」

この地域の名物といえば、古き時代を偲ばせるお城と古墳です。口県守城跡は、細工所城を居城とした荒木氏に関連する城跡と推察されており、小規模ながら堀切、土塁、切岸などの本格的な防備機能が備わっています。遺構の判別が明確で状態も良く、車を停めて10分もあれば山上主郭まで到達できる、歴史ファンにもおすすめのスポットです。

口県守城跡

名物その2:県下最大級の規模を誇る「雲部車塚古墳」

特筆すべきもう一つの名物が、古墳時代中期に築かれた県下最大級の前方後円墳(墳丘長158m)である「雲部車塚(くもべくるまづか)古墳」です。明治29年の発掘では、平らな石が積まれ表面が赤く塗られた石積みと、石の棺(石棺)が発見されました。

この中からは大量の鉄製武器が見つかりましたが、中でも本来は木製である柄の部分まで全て鉄で作られた「鉄矛(てつほこ)」は、その重量も含めて全国に類を見ない大変特殊なものです。当時の王が、武力を実用性よりも象徴的に周囲に示すためのものだったと考えられており、貴重な歴史の謎が今も秘められています。

雲部車塚古墳の埋葬施設再現

名物その3:奥県守・法円寺に咲き誇る「ササユリ」

また、今回現地調査に赴いた奥県守地区にある「法円寺」では、初夏になると丹波篠山市の市花でもあるササユリが見頃を迎えます。急峻な斜面一帯に白やピンクの大輪が数え切れないほど咲き乱れ、境内に上品で清浄な香りを漂わせます。

かつて住職がササユリを守るために獣避けネットを張り、その後行政による集落への獣害対策として金網が張り巡らされたことで、シカやイノシシの食害から守られ、今では見事な株数へと増えていきました。まさに、地域の守り手たちの情熱が生んだ美しい風景です。


背景と目的

日本の農業は、生産者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が急速に拡大するという深刻な課題に直面しています。一方で、プロアスリートは引退時期が早く、20代で現役を退くケースも少なくありません。

本プロジェクトは、これら「農業の担い手不足」「アスリートのセカンドキャリア」という2つの社会課題を掛け合わせ、解決を目指す循環型モデルです。


地域の皆様が大切に守ってきた歴史ある土地、そして美しい自然。それらを獣害や荒廃から守り、次世代へ確実につないでいくことこそが、Green Days Japanの社会的使命です。今回の奥県守地区での挑戦も、一切の妥協なく、地権者様や地域の方々と手を取り合って進めてまいります。これからの1年間、大地の上で地域の皆様とともに走り続けます。今後の進捗もぜひご注目ください!

【お問い合わせ】 0795-20-0066

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