宮代地区の現地調査風景

いつもGreen Days Japanの活動を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。

2025年12月10日、私たちは活動の未来を切り拓くための重要な一歩となる「現地調査」を行いました。先日、地域に掲示させていただいている当団体のチラシをご覧になった地権者様から、「耕作ができず困っている。ぜひ一度、現場を見てほしい」と切実なお問い合わせをいただいたことがきっかけです。

【本プロジェクト名称】
「中山間地域による地域連携循環農業の画期的な耕作放棄地再生プロジェクト」

「元の美しい田んぼに戻してやりたい」――地権者様の切実なお悩み

ご相談をくださった地権者様は、ご年齢が87歳ということもあり、体力的にこれ以上の営農や管理を続けることが困難な状況に直面されていました。
「作り手がいないせいで田んぼが荒れてしまい、地域にも迷惑をかけている。できることならもう一度預かってもらい、元の美しい景色に戻してやりたい」という、痛切な、そして土地への深い愛情が詰まった想いをお聞かせいただきました。

ご相談いただいた農地は2箇所。5年前まで耕作されていたという「条件の良い田んぼ」と、かれこれ10年から15年もの間、何もできずに手付かずのままになっている「形の悪い小さな圃場(ほじょう)」です。条件の良い場所だけでなく、管理が難しい小さな農地も含めて、どちらも同時に引き受けてほしいという内容でした。

長年手付かずとなっている小さな圃場の実態

未来の持続可能な取り組みを見据えた、徹底的な「現地調査」

お話を伺った後、私たちはさっそく現地へと向かいました。
私たちのプロジェクトは、単に目の前の草を刈るだけの一過性のイベントではありません。何十年先もその土地で持続可能な農業を続けてしていくための仕組みづくりです。そのため、最初の現地調査には一切の妥協を排して臨みます。

水路やインフラの確認

現地調査での主な確認項目

  • 水路・水源の確認: お米作りに不可欠な水がどこから引き込まれ、排水がどう機能しているかを精査します。
  • 境界・土地条件の確認: 隣接する農家さんとの境界線や土地の形状、大型機械が進入できる道があるかを確かめます。
  • 隣接農家様との条件ヒアリング: 周辺で現在も営農されている方々にご迷惑がかからないよう、地域のルールを細かくお聞きします。
  • 作業の効率性の把握: 形の悪い小さな田んぼをどのように再生し、生産チームがどれだけ効率的に動けるかのシミュレーションを行います。

実際に現地を歩いてみると、ご相談をいただいた田んぼの周辺にも、同じように作り手を失った遊休田が多数広がっているというリアルな実態が目の前にありました。担い手不足という課題の根深さを、改めて肌で感じる調査となりました。

周辺に広がる遊休田の実態

新たな地域への展開に向けて――社内での前向きな検討

今回調査を行った「宮代地区」は、現在私たちがメインの活動拠点(スタートの拠点)としている風深地区・県守地区とは異なる新しいエリアです。
機材の移動効率や持続可能な管理体制を維持できるか、現時点ではまだ確定ではありませんが、社内では非常に前向きに引き受けに向けた検討を進めています。

まだこれからの段階ではありますが、私たちの想定していたエリアを越えて「Green Days Japanなら助けてくれるかもしれない」と、他地区からもたくさんのお問い合わせをいただける。その事実そのものが、メンバー全員にとって「この活動を始めて本当に良かった」と思える、大きな活動の源(原動力)になっています。


背景と目的

日本の農業は、生産者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が急速に拡大するという深刻な課題に直面しています。一方で、プロアスリートは引退時期が早く、20代で現役を退くケースも少なくありません。

本プロジェクトは、これら「農業の担い手不足」「アスリートのセカンドキャリア」という2つの社会課題を掛け合わせ、解決を目指す循環型モデルです。


私たちは、条件の良い土地だけを選んで楽な農業をするつもりはありません。地域のリアルな困りごとに耳を傾け、一つひとつの田んぼに込められた地権者様の想いを次世代へと繋ぐために、これからも一歩ずつ確実に向き合ってまいります。宮代地区での検討状況や次なる展開については、決まり次第またご報告いたします。

【お問い合わせ】 0795-20-0066

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