
いつもGreen Days Japanの活動を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
私たちの活動拠点である風深地区・県守地区の枠を越え、初めて「その他の地区」から切実なお問い合わせをいただきました。地権者様は、周囲に農業の担い手がいないこと、そして頼みの綱であった農業機械の調子も悪くなってしまったため、「次回の耕作を続けるのはもう難しい……」と深く悩まれていました。
さらに、今後のご自身の体調のことも考慮し、来年からは身寄りのいる町へ引っ越し、息子様たちの近くで暮らすために篠山を離れることが決まっているそうです。お声をいただき、すぐに当法人の上本が現地調査へと向かいました。今回の物件は、他地区から初めて頼りにしていただいた、私たちにとっても大変意味のある「記念すべき第一歩」となる物件です。
【本プロジェクト名称】
「中山間地域による地域連携循環農業の画期的な耕作放棄地再生プロジェクト」
故郷を離れる苦渋の決断と、残される大切な農地への想い
「篠山を離れなければならない。だからこそ、自分が去った後も大切な土地を荒らしたくない……」
地権者様が抱えられていたのは、単に「次の耕作をどうするか」という問題だけではありませんでした。住み慣れた故郷を離れ、息子様たちの近くへ移住するという大きな人生の転機を前に、「残していく田んぼをどう維持していくか」という、非常に切実で後ろ髪を引かれるようなお悩みだったのです。
後継者不在、機械の故障、そして体調への不安と移住。これは、現代の日本の中山間地域が抱える「縮図」そのものです。私たちがこの土地をお預かりすることは、地権者様が安心して次の生活へ一歩を踏み出すための、大きな「安心の受け皿」になることを意味しています。
限界集落化が進む農村のリアル――「10年後は絶滅しているのではないか」
今回調査を行ったのは、丹波篠山市小野新字八幡にある2つの圃場(304番地:1,390㎡ / 307番地:1,104㎡)です(※農地ナビでも確認可能です)。現地は私たちの県守営業所から車で5〜6分ほどの距離に位置しています。
かつては活気に溢れていた美しい農村も、今では限界集落のようになりつつあるのが現状です。現地でお話を伺う中で、お年寄りの皆様がこれからの農地維持に対して、言葉にできないほど大きな不安を抱えていることがひしひしと伝わってきました。
「向こう5年後、いや10年後の農村なんて想像もできない。このままでは地域の農業が絶滅してしまうのではないか」――そんな厳しい風潮や心配事を、皆さん分かってはいても簡単には声に出せず、静かに胸の奥に秘めていらっしゃいます。そのリアルな心の叫びに触れ、改めて私たちの活動の重要性を痛感する一日となりました。
770ヘクタールの耕作放棄地に立ち向かうために――既存農家様との協力体制へ
現在、ここ丹波篠山市だけでも、遊休地を含めた耕作放棄地は約770ヘクタールにものぼります。これほど広大な面積を、現在の私たちの体制だけで全て引き受けることは到底不可能です。
この巨大な課題に立ち向かうには、私たちを応援してくださるパートナー企業様、汗を流すGDJスタッフ、 shadow 新たな農業者の確保が絶対に欠かせません。そこで私たちは、丹波篠山市内の既存の農家さんたちとも手を取り合い、私たちから仕事をしっかりと発注できるような「地域協力体制(農業者協力隊)」の実現に向けた動きも同時に重ねて進めています。
小野新地区 現地調査の概要と今後の展望
- 対象圃場: 丹波篠山市小野新字八幡304(1,390㎡)、307(1,104㎡)
- アクセスの良さ: 県守営業所から車でわずか5〜6分と、管理効率の良い立地であることを確認。
- 今後の進め方: これからGreen Days Japan内でさらに詳細な周辺調査を行い、持続可能な管理が可能か慎重に協議を進めます。
- 契約への方針: 地権者様が安心して息子様たちのもとへ出発できるよう、前向きに契約合意を目指して動いています。
他地区から「Green Days Japanなら大切な土地を任せられるかもしれない」と信頼を寄せていただけたことは、私たちの大きな原動力です。私たちは、条件の良い土地だけを選ぶのではなく、故郷を離れる地権者様の切実な困りごとと大切な想いに寄り添い、農村の明るい未来を支えるために、これからも一歩ずつ確実に向き合ってまいります。
背景と目的
日本の農業は、生産者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が急速に拡大するという深刻な課題に直面しています。一方で、プロアスリートは引退時期が早く、20代で現役を退くケースも少なくありません。
本プロジェクトは、これら「農業の担い手不足」と「アスリートのセカンドキャリア」という2つの社会課題を掛け合わせ、解決を目指す循環型モデルです。
農地に関するお悩みや、プロジェクトへの応援・パートナーシップに関するお問い合わせは随時受け付けております。どうぞお気軽にご相談ください!
【お問い合わせ】 0795-20-0066