平素より特定非営利活動法人Green Days Japanの活動に対し、格別のご高配と温かいご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
本記事は、連載「培った技術を、社会へ。」の後編となります。先日お伝えいたしました兵庫県警察本部交通部交通機動隊への特殊走行技術指導の舞台裏と、私たちの活動の根幹である「農業」への強い想いについて紐解いてまいります。
一見、異なる分野に見える「二輪技術指導」と「農業再生」が、持続可能な地域社会という未来においてどのように深く結びついているのか、当日の公式記録画像とともにご紹介いたします。
【本連載プロジェクト】
連載「培った技術を、社会へ。」アスリートスキル還元ストーリー(後編)
▲ 【最前線での技術共有】兵庫県小野市の県警察緊急自動車総合訓練センターにて。隊員の皆様の真摯な眼差しと、熱気あふれる走行訓練が展開されました。
⏱️ 1. 驚きの連続だった指導の一日:プロの視点と隊員の圧倒的な成長スピード
2026年6月30日、交通機動隊員約20名の皆様を対象に実施された特殊走行技術指導は、双方にとって多くの気づきと驚きに満ちた一日となりました。指導にあたった藤原慎也は、当日の現場をこのように振り返ります。
「正直、驚きました。隊員の皆様は非常にレベルが高く、日頃から厳しい訓練を積み重ねておられることが一目で伝わってきました。その高いポテンシャルをベースに、私がトライアル競技で培ってきた身体の使い方やマシンのコントロール技術をお伝えしたところ、短時間のうちにさらに大きく成長される姿を目の当たりにすることができました。また、昼休みには世界のレースで実際に走行している映像をご覧いただき、プロライダーの技術体系を知っていただく時間を設けましたが、皆様が大変驚かれていたのが印象的でした。」
当日は現場の隊員の皆様に加え、兵庫県警の広報担当の方や災害対応部門の方々にもお越しいただき、兵庫県警本部の正式な企画案件として実施されました。朝日新聞での掲載やYahoo!ニュースへの取り上げなど、一つの取り組みが公的機関やメディアを巻き込む大きな活動へと広がった、実りある一日となりました。
🌾 2. それでも、私たちの主軸は「農業」です:すべての活動が帰結する一点
今回の警察本部との連携には大変大きな反響をいただきましたが、ここで改めて、私たちがはっきりと掲げておきたい揺るぎない事実があります。Green Days Japanの主軸は、これまでも、そしてこれからも、あくまで「農業」にあります。
私たちが定款に掲げた目的は、後継者不足に悩む農家様や、耕作放棄地の増加で農地の維持管理が重荷になっている地域自治会様とともに、地域の農地を一括して借り上げて耕作・管理すること。そして、理念に共感してくださる企業様と連携して地域へ還元し、農地再生・安定生産・地域還元を一体で進め、持続可能な地域社会を築いていくことです。私たちのすべての活動はこの一点から始まり、この一点へと帰結します。
では、なぜ私たちが警察への二輪技術指導を行うのか。それは、農業という太い「幹」から伸びた、一本の「枝」にほかなりません。持続可能な地域社会を支えるのは、最後はいつも“人”です。農地を再生し、耕し続けるには次世代の担い手が要ります。アスリートのセカンドキャリア創出は、競技で培った強靭な力を持つ人材が、農業という新しいフィールドで地域の担い手となる道をひらく取り組みです。今回の指導は、その人材が持つ技術の確かさを社会に証明し、農業への入口に立つ人を一人でも増やすための大切な一歩でした。
さらに、災害に強い地域なくして、農地を守り続けることはできません。私たちが向き合う地域の農地の多くは中山間地にあります。ひとたび大規模な災害が起きれば、農地も、地域も、そこに暮らす人々の生活基盤も一瞬で危険にさらされます。被災地へいち早く進入する警察部隊の技術向上を支えることは、農地とそこに生きる人々を守る力を高めることと同義です。つまり、農地の維持管理という私たちの「本業」を成り立たせるための、強固な土台づくりそのものなのです。
▲ 【信頼のパートナーシップ】地域社会のレジリエンス(防災力)を高めるアプローチ。本質的な地域防衛と、私たちの農業生産基盤の維持は深く連動しています。
🚜 3. この瞬間も、農地は守られている:プロ農家チームという確かな土台への感謝
最後に、どうしてもお伝えしたい大切な事実があります。私たちが訓練場で新しい挑戦をしていたその瞬間も、Green Days Japanの生産チームは、いつもと変わらず田畑に立ち、地域の農地を実直に守り続けてくれていました。
農業のプロフェッショナルである生産チームが、日々現場でしっかりと作付けと管理を担ってくれている――この揺るぎない確かな土台があるからこそ、私たちは安心して、農業を起点とした新しい社会貢献への挑戦に踏み出すことができます。どれだけ活動の幅が広がり、注目を集めることがあっても、私たちの中心にはいつも、耕され続ける美しい農地があります。これこそが、Green Days Japanが追求する組織のあり方です。
⚙️ 確固たる信頼と社会的責任を果たす、当法人のガバナンス体制
特定非営利活動法人Green Days Japanは、私たちの志に共感し、出資・ご協力くださるすべての皆様に、胸を張って活動をご報告できるよう、現場一同が「安心・安全・透明性」を最優先した事業運営にコミットしています。
- 本業である農業生産基盤の絶対的死守: いかなる外部プロジェクトの展開時においても、生産チームによる徹底した圃場管理と安定生産体制を維持する強固なガバナンス。
- 地域防災力向上への合理的コミットメント: 中山間地域に点在するお預かりした大切な農地を守るため、公的機関の減災能力向上をバックアップする多角的なアプローチ。
- 持続可能なセカンドキャリアのロールモデル構築: トップアスリートのポテンシャルを農業と社会防衛へ再配置し、大企業や投資家の皆様の期待に応える透明性の高い事業運営。
これからも私たちは、農業を主軸に深く据えながら、競技や仕事で培った力を地域へ還元する仕組みを一つひとつ形にし、農地再生とプロフェッショナルのセカンドキャリア創出を進めてまいります。兵庫県警察本部交通部交通機動隊の皆様、このたびは貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。そして、各地から温かいご連絡をくださった皆様にも、心より御礼申し上げます。培った技術が、農地と地域を守る力になる。Green Days Japanは、その架け橋であり続けます。
背景と目的
日本の農業は、生産者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が急速に拡大するという深刻な課題に直面しています。一方で、プロアスリートは引退時期が早く、20代で現役を退くケースも少なくありません。
本プロジェクトは、これら「農業の担い手不足」と「アスリートのセカンドキャリア」という2つの社会課題を掛け合わせ、解決を目指す循環型モデルです。
農地管理のご相談、次世代スマート農業アライアンス、または企業参画型サステナブルライスパートナーシップに関するお問い合わせは随時受け付けております。どうぞお気軽にご連絡ください。
【特定非営利活動法人Green Days Japan 事務局】 0795-20-0066