
いつもGreen Days Japanの活動を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
2026年5月28日、私たちはこれからの活動において、極めて重要で歴史的な一日を迎えました。丹波篠山市農業委員会様からの公式なご打診をいただき、Green Days Japanの「事業説明会」を開催させていただきました。地域の農業の未来を左右する大切な場としてお声がけをいただきましたこと、深く感謝し、快くお引き受けをさせていただきました。
【本プロジェクト名称】
「中山間地域による地域連携循環農業の画期的な耕作放棄地再生プロジェクト」
「自分たちの目で、口で、体で伝える」――スタッフ総動員で臨んだ理由
当日は、Green Days Japanのメンバーが「総動員」で会場へと向かいました。
農業委員会とは、丹波篠山市において農業をするにあたり議決権を持ったり決定権を持ったりする、いわば地域の農業を牽引する最高意思決定機関です。これから私たちがNPO法人として本格的にこの地の農業へ参入させていただくことにおいて、少しでも疑問や認識のズレ、意義違いをなくし、地域の農業への理解を深めるために、一切の妥協を排して全メンバーで臨む必要がありました。

「なぜ全員で行ったのか」――そこには藤原理事長の強い思いがあります。
これから現場で作業を広げていく中で、私たちの社員やスタッフは地域から様々な声や意見を直接聞くことになるかもしれません。だからこそ、「自分たちは地域を代表する農業のリーダーたちの集まりに対して、しっかり自らの目で、口で、体で説明をし、深く理解していただけたんだ」という強い誇りを全員に持ってほしかったのです。その経験があれば、どんなに困難な現場であっても、全員が胸を張って堂々と日々の再生作業に当たることができます。
2時間にも及ぶ白熱した議論と、誠意を持って果たした説明責任
説明会は、私たちの具体的な事業計画の発表から始まりました。その後、質疑応答の時間を長く設け、2時間にも及ぶ極めて濃密で深い議論が繰り広げられました。

事前に農業委員会側からいただいていた詳細な「質問リスト」に基づき、私たちは現状の課題から未来のスキームに至るまで、一つひとつ誠意を持って回答いたしました。また、その場で出た臨機応変な厳しいご指摘やリアルなご質問に対しても、随時その場ですべて対応をさせていただきました。中には個人の農家様としての鋭いご意見をいただいたのも事実ですが、私たちの真摯な姿勢と本気の覚悟をすべてぶつけました。


議論は非常に白熱いたしましたが、結果として農業委員会という公的団体から、私たちの参入やこれまでの活動を否定されるような決定は一切なされず、私たちの想いや事業計画をしっかりと『理解』していただく形で説明会を終えることができました。
地域農業の未来を担う皆様に深くご理解をいただけたということは、我々としては、私たちの本気度が公式に『認められた』ことと同義であると大変嬉しく受け止めております。決して否定されることも、NGとされることもなく、真摯に説明責任を果たせたという事実は、私たちにとって大きな前進です。
何より嬉しかったのは、説明会の最後に、農業委員会の皆様から「これからの篠山の農業を守り、発展させていくために、ぜひ一緒に一翼を担って力を貸してください」という、大変温かく、心強い激励のお言葉をいただくことができたことです。この一言により、私たちはこれからの現場により一層の誇りを持って向かうことができると確信いたしました。

丹波篠山すべての地域の代表者の前で。示された未来への理解
会場には、丹波篠山市の農業委員会運営規則に基づいて組織された、各地区を統括する数々の肩書きを持つ役員の皆様が集結されていました。
多紀地域委員会、篠山地域委員会、西紀地域委員会、大山・味間・城南地域委員会、古市・今田地域委員会をはじめ、中にはお名前が漏れてしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、まさに篠山の全地域を代表するトップリーダー、そして会長、役員の皆様が一堂に会する中での事業説明となりました。

当初は「外からの参入によって地域にハレーションが起きるのではないか」という懸念の声もございました。しかし、農業委員会の皆様もまた、「新規就農者を適切に受け入れ、担い手不足が進む篠山の農業の未来を本気で考える」という重い責任を背負っていらっしゃいます。私たちのプロジェクトが、ただのビジネスではなく、農村の10年後の絶滅危機を救い、未来を明るくするための取り組みであるという点において、最終的には深い理解と共感を示してくださいました。


これからの活動における私たちの鉄則とガバナンス
今後、活動の拡大に伴って同様の説明を要請されることがあるかもしれませんが、私たちはいつでもオープンに、できる限りの誠実な対応をさせていただく所存です。
- 地域計画への積極的参画: 集落ごとに策定される「地域計画」の話し合いに、私たちは一人の『地域の担い手』として積極的に参加いたします。
- 地域に認められてから活動する: 新しいエリアへ参入する際は、勝手に始めるのではなく、必ずその集落の皆様に認められ、信頼をいただいてから活動を開始することを絶対の「鉄則」とします。
- 条例に基づく透明性の高い活動: 市の条例や農業委員会の運営規則に基づき、常にクリーンで開かれた活動を展開し、地域社会のお手本となるガバナンスを維持します。
今回、私たちの活動に強い興味を持っていただき、対話のための素晴らしい講演・説明会の場を設けていただきました丹波篠山市農業委員会の皆様、本当にありがとうございました。皆様からいただいた温かい期待の言葉を胸に、私たちはこれからも地域一丸となって一切の妥協なく邁インしてまいります。

背景と目的
日本の農業は、生産者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が急速に拡大するという深刻な課題に直面しています。一方で、プロアスリートは引退時期が早く、20代で現役を退くケースも少なくありません。
本プロジェクトは、これら「農業の担い手不足」と「アスリートのセカンドキャリア」という2つの社会課題を掛け合わせ、解決を目指す循環型モデルです。
【備考】初めての方にも分かりやすい「農業委員会」の解説
今回の説明会で私たちが真摯に向き合った「農業委員会」という組織について、農業に馴染みのない方にも分かりやすく解説いたします。日本の農業を守るための、とても重要で厳格な役割を持った公的機関です。


農業委員会(のうぎょういいんかい)とは?
日本の各市町村に原則として1つ設置されている、農地法などの法律に基づく手続きや判断を行う特別な行政機関(合意体)です。(※農地がほとんどない都市部などを除く、全国ほぼすべての自治体に置かれています)
主な3つの役割
- 農地のルールを守る(権利移動・転用の審査): 日本では、農地を勝手に売買したり、勝手に人に貸したり、家を建てるために別の土地に変えたり(転用)することは法律で禁止されています。それらが適正に行われているかを厳格に審査・許可するのが一番の役割です。
- 農地の利用をスムーズにする(農地集積): 農業を続けられなくなった方の土地を、やる気のある「担い手」へ集約し、効率的にお米や作物が作れるよう手助けします。
- 荒れた土地をなくす(遊休農地の解消・新規参入促進): 担い手不足で草だらけになってしまった耕作放棄地を復活させたり、私たちGreen Days Japanのような新しい組織が新しく農業を始めるための支援・審査を行います。
どのような人で構成されているの?
- 農業委員: 市町村長が議会の同意を得て任命する、地域の農業のリーダーたちです。農地に関する重要な決定や意思決定を行う役割を持っています。
- 農地利用最適化推進委員: 農業委員会の決定に基づき、より現場に近い地域に密着して、耕作放棄地の見回りや地権者様との相談対応などの実務を行います。
メリットとこれからの課題
これらがしっかりと機能することで、「大切な農地がバラバラに荒らされるのを防ぎ、持続可能な地域農業を発展させられる」という大きなメリットがあります。一方で、地域ごとに異なる複雑な農業問題に対応するため、専門知識を持った委員の配置や、時代に合わせた柔軟な仕組みづくりが常に求められています。
このように、地域の農地を厳格に管理している素晴らしい大先輩方の前で、私たちの事業計画への深い理解と、未来に向けた温かいエールをいただけたことは、今後の活動において大変強固な社会的信頼に繋がります。これからもルールを遵守し、透明性のあるクリーンな活動を続けてまいります。
【お問い合わせ】 0795-20-0066